八方美人と言われても、どちらかを撮ることは私にはできません。

人口減少と高齢化。学費の問題、介護の問題。子育て世代の問題、介護世代の問題。
世代格差なんて言い方もします。でもこれらは個別の問題なのでしょうか。少子高齢化社会の「豊かさ」を真剣に取り組むことが21世紀の日本社会ありかたを決めると言って過言ではありません。といいましても国レベルの大きな話ではなく、ひとりひとりの暮らしに近いところからやれることは沢山あると思います。


モノからコトへ

モノは沢山あふれる社会になりました。
でも、子供は減っています。減っているうえで、子供の貧困は増えています。子育て世代はなかなか給料は増えません。高齢化で老人の負担も増えています。こうやって悪い面だけ見ると八方ふさがりのように見えますが、その一方でモノはとても豊かになりました。バブルのころにはスマホを持ち歩く学生もいませんでしたし、こんなに飲食店はありませんでした。

色々なモノが豊かになっているのはみんなの努力の結果です。それは一つの成果です。今、それらをどうやって幸福につなげていくかが問われているのではないでしょうか。ココロが豊かになるために、私たちはまだまだできることがたくさんあるのではないでそうか。

如何に体験するか。
如何に繋がるか。
機会を平等にできるか。
再チャレンジできるか。

「モノ」は沢山あるんです。これからはそれらを有効に使うためのする「コト」にみんなで取り組んでいく時代ではないでしょうか。

人と人のつながりが社会を豊かにする

例えば、シングルマザーの子供の笑顔と、ケアハウスの老人の笑顔、学校の先生の笑顔、介護スタッフの笑顔・・・。本来これらは共存できないものなのでしょうか? 人の社会はそんなに不自由なものでしょうか?

問題そのものがなくなることはないにしても、ひも解いて課題を共有することで緩和させ、そして前進させることはできるはずです。

そのために必要なのが、情報の共有やコミュニケーション、役割の見直しや、感情のシェアです。
一つ一つの取り組みが、やがてひとりひとりのココロの輝きにつながると信じて、小枝さよは走ります。